私史上最も強烈なトラウマを植え付けられた、元祖悪役令嬢にいびられる“乙女ゲーム”
今回熱く感想を語りたいのは、
わたしに最も強烈なトラウマを植え付けた乙女ゲーム、
『絶対階級学園』についてです!!!
今ラノベで流行ってるジャンル“悪役令嬢モノ”の元ネタでは?と思うほど強烈なお嬢様がいらっしゃいます(笑)
(今でも思い出すと心が震えるくらい怖いお嬢様です……)
プレイされたことある方、あなたが一番印象に残ったキャラクターは誰でしたか?
このゲーム、攻略対象はもちろん、当て馬女子当て馬男子含め超個性派揃いですよね?
メインストーリーには仕掛けがたくさんあって驚き、個別ルートでは泣けて、怖くて、たまにキュンとくる……そんな“感情の全種盛り合わせ”みたいなヤバい作品です(笑)
だけどホント“怖い”要素が強いので、
【注意】メンタルが落ちているとき、絶対やめた方がいい!!
そんなゲームです。今悩んでいる方で、ちょっと今メンタル下がってるなという方、まじでやめたほうがいいかなと思います(笑)
では、
簡単なあらすじ→階級制度と主人公→印象に残ったルート、の順でお話していきます♪
▼簡単なあらすじ
東京湾沖はるか1000kmの孤島。そこにはセレブの子女を集めた煌びやかな学園がある。
しかし、そこは華やかさの裏に、絶対的階級制度が存在する学園。
奇妙な階級制度は、生徒の心まで支配し、半ば独立国家といえるほど独自の価値観や文化を形作っていた。
庶民の主人公は、セレブだらけの超壮絶な格差社会でどう「恋」をし、どんな学園生活を送っていくのか……? そして奇妙な学園の真相とは……?
▼階級制度と主人公について
この学園では、食事、寮での生活水準、制服、など授業内容以外は全て階級によって区別されています。
例えば、一番下級の奴隷階級である《捨て置かれた石ころ》では必要最低限の暮らしなのに対し、貴族階級の《咲き誇る薔薇階級》に選ばれると、本当に貴族のお姫様になったかのような豪華絢爛な暮らしが保証されます。
そしてなんと!!
この学園の生徒たちは、その階級に属するかによって、下の階級の生徒と安易に連んではいけないなど、ヒエラルキーに従って行動するのが、暗黙の了解となっています。さらに、
主人公も、どの階級に所属するかによって、付き合う友達や、性格が変わってきます!!
いやこれすごくないですか?!(笑)
Amazonレビューで『ルートによって主人公の性格が悪くなる』という理由での低評価がかなり見受けられた、賛否両論ある要素です(笑)
けれどわたし個人としては、
16歳の高校一年生っぽくてリアルで面白い!と感じました。
だって、高校生くらいの若い頃って、まだ精神が未成熟で自分という軸が出来てなかったりするから、すぐにブレてしまうというか、付き合う友達や周りの価値観にすごく左右されてしまって仕方ないかなと思うんですよね……!
その周りに合わせてヤバい価値観に染まってしまう過程がすごーくリアルで、怖くて、ホント心揺さぶられました。
『みんなで一緒に心が堕ちていく』感じ、震えました。
だから、自分が共通ルートで選んだ選択肢、行動に応じて主人公の価値観や性格が変化していくこの仕組みは、この奇妙な『階級学園制度』にリアリティを与えていて、個人的にめちゃくちゃ好きなポイントです♪
《以下ネタバレ含みますので、お気をつけ下さい》
▼各階級で印象に残ったルート
これ、プレイされたことのあるみなさんに伺いたいのですが、
『初めての共通√終了後、どの√に入りましたか?』
ちなみにわたしは、なんとなく好みのキャラクターの顔色を伺いながら選択していたら、
薔薇ルートに入っており、主人公ちゃんの性格変化にけっこう落ち込みました(笑)
プレイ開始時に、主人公ちゃんに自分の名前を付けてしまっていたので、
「いや、わたしはそんなこと思ってないから!笑」
と、心の中で何度か叫びました(笑)
貴族《咲き誇る薔薇階級》
皆さまもお察しの通り、この薔薇階級の主人公ちゃんの狂いっぷりがすごいです(笑)
そして元祖“悪役令嬢”こと“オトモダチ”達がまたすごいのですが、
これに関してこれ以上ネタバレすると“怖さ”半減してしまうのでお話するのを控えます(笑)
個人的に、特に印象的だったのが、
薔薇階級の主人公ちゃん×鷹嶺陸様のルートです!
ハッピーエンドの後味が悪さ、想像してゾッとする感じが、真相ルートまで全てプレイしてもう一度戻ると、さらにゾワゾワと鳥肌が立つようで後を引く面白さでした♪
“赤薔薇姫”となった主人公ちゃんの傾国の姫っぷりと、愛に飢えているゆえ、唯一心を許せる主人公ちゃんに溺れてしまう陸様の堕ち方が、ほんとうに切なくて、苦しかったです……
平民《名もなきミツバチ》
名もなきミツバチは、主人公ちゃんが最初に所属する階級で、この階級から《薔薇》に上がるか、《石ころ》に下がるか変化していくという感じです。
この階級には攻略キャラの加地壱波くんが所属しており、《薔薇》に上がることを目指し、日々学園のルールに従って努力を続けています。壱波くんのルート、二つとも対照的でものすごく面白かったです!
先が読めない展開で、ずっとハラハラしてましたし、どちらにしろ一番心が痛いルートでした。
薔薇の主人公ちゃん×ミツバチの壱波くん
「君にとって家族はどんな存在? 家に帰りたい?」
と壱波くんに質問され、学園のオトモダチに、庶民出身であることを散々なじられ、
なんだか心が疲れてしまった主人公ちゃんは、大好きだったはずのお父さんのことを上手く言葉にできなくなり、
「今は壱波くんが一番大切だから帰りたくない」
というようなことを答え、その結果、家族思いの壱波くんに呆れられ、ガッカリされ避けられた結果、悲しく歪んだ関係に発展……という流れがあるのですが、
もうめちゃくちゃ悲しくてしんどかったです……
いや、主人公ちゃんがそう言わざるをえない状況に追い込んだのは学園であって、様々な葛藤の末にそうなっているのだけど、
壱波くん視点で見ると“自分に溺れた結果、家族を蔑ろにする薄情な女”に映ってしまう。
ホント超悲しいすれ違いですよね……
↓一方で、同じ壱波くんルートでも主人公ちゃんの階級が違えば全く違う展開に……
石ころの主人公ちゃん×ミツバチの壱波くん
このルートの主人公ちゃんは一番健気で、恋のために頑張って戦っていて、
個人的に一番好きな主人公ちゃんでした♪
頑なに《薔薇》への進級を目指す壱波くんは、《石ころ》の主人公ちゃんと親しくするわけにはいかないのですが、
主人公ちゃんの温かさ、誠実さに、心が溶かされていく様は感動的で、
恋愛って、相手を許し受け入れる人間としての器が大切なのかも……
と、薔薇階級の主人公ちゃん×壱波くんとの比較で特にそう感じ、なんだか大切な教訓を得た気持ちになりました笑
奴隷《捨て置かれた石ころ》
石ころの主人公ちゃん×石ころのハルくん
このルートは“いじめ”と“恋愛”が大きなテーマとなっており、結構心に重たくのしかかってくる印象でした。
『いじめられている自分を好きな子に見られたくない……情けない』
こういうような葛藤をハルくんが抱えており、そんなハルくんと一生懸命向き合う健気な主人公ちゃんが素敵でした。
↓その一方で、薔薇階級の主人公は“いじめ”問題を、階級の力で即解決してしまいます!
薔薇の主人公ちゃん×石ころのハルくん
階級の力、すごいですよね笑
『わたしのそばにいれば、ハルくんはいじめられなくて済む』
そう考えた主人公ちゃんはハルくんと四六時中一緒に過ごすようになるのですが、
奴隷階級である《石ころ》のハルくんと親しくしていることにより、《薔薇階級》で浮いてしまいます。
そんな中で、ハルくんは自分のせいで主人公ちゃんが《薔薇階級》で浮いていくことに悩み、離れていくのですが……
という、こちらのルートでは階級のおかげでいじめ問題は解決したものの、また別の問題が起きており、
めちゃくちゃ切なくて悲しくて、その後を想像すると恐ろしいような結末でした……
さて、
攻略対象5人×2(薔薇主人公&石ころ主人公)=10
で、十個もあるルートを終えたのちに、
ようやく攻略対照5人分それぞれの真相ルートが解放されます!!!
そうなんです!!すごいですよね、、
▼ここからが本当の『絶対階級学園』(鬼のボリューム)
真相ルートは、一気に展開が変わっていき、怒涛の伏線回収が圧巻でした!!!
ゲーム開始当初は、全く想像していなかった方向に進んでいくので、この辺からは瞬きする間も惜しんでプレイしていました。本当に面白かった。個人的に、大好きな展開でした!
ここまで進めると、それまでのキャラクター達の何気ない会話が全く別の印象になって聞こえたり……こういうの、どんでん返しっていうのかな?
もう、とにかくすごかった!!!
だから、途中で積んでるよ、という方にはぜひ真相ルートの最後までプレイして欲しいです!
陸様の俺様っぷりが、最後までプレイすると可愛く、切なく思えてくるんですよね……
(元々は特に好きな感じのキャラではなかったのに、すっかり推しになってしまいました)
▼まとめ
長くなってしまいましたが、ここまで読んで下さった方、ありがとうございました♪