ぷりんの乙女ゲーム感想日記

おもに恋愛ADVゲームをレビューしていきます♪

暇なギャル女子大生をヲタクに変えた衝撃の名作“乙女ゲーム” 

 

 初めまして。今のわたしは、月に5〜10作品くらい乙女ゲーム(女性向け恋愛ADV)をプレイするほど乙女ゲームが大好きな者です。

 メルカリで中古の面白そうな作品を探すのが毎日朝夕の日課になっています笑

 

 だけど、ある大好きな一作に出会うまでは、

 むしろ敬遠しているジャンルでもありました。

 

 なぜ苦手意識をもっていたかというと……

▼抱いていた乙女ゲームへの偏見とニガテの理由

 
その①

イケメンにやたら甘い言葉を囁かれ続けるだけイメージ (正直退屈そう……)

その②

ってかそもそもゲームの恋愛ってなぁに?(現実で普通に恋愛するほうがいい……)

その③

ほぼノベルゲームの割にゲームの値段が高いドラクエやFEと同じ価格帯なんて損する気分)

 

以上の理由から、未知で奇妙なジャンルというイメージがありました。(今は大好きです)

 

そして、一般的に乙女ゲームの認識は以前わたしが抱いていたイメージに近いのではないでしょうか?

{現に、RPGのヒット作ドラクエが平均200万本近く売れるのに比べ、コンシューマー乙女ゲーム内の売上は、さいきんで最も売れた『ジャックジャンヌ』で約1,5万本『ときメモGS4』約7万本とかなりマイナーで、気軽に入って来づらいジャンルなんだなと痛感します。}

 

 同じようにニガテ意識のある方、気になるけど手を出しづらいの参考になったら嬉しいので、わたしと、ある乙女ゲーム作品との出会いを書いていきます♪

 

▼わたしが人生で初めてどハマりした乙女ゲーム

 

さて、乙女ゲーマーさん、皆さまが初めてハマった乙女ゲームはなんでしょうか?

もしよければ、三つヒントを出すので当ててください♪

 

 わたしを乙女ゲーム沼に引きづり込んだ作品は、

①シナリオ構成が緻密すぎて、大どんでん返しにびっくり(記憶消してもう一度やりたい)

②攻略キャラクターが掘れば掘るほど別の一面を見せてくる……現実の男の子よりリアル?!

心に傷痕を……いえ忘れられない感動体験をもたらしてくれた(もはや大切な思い出)

 あれ? これだけだと当てはまる作品たくさんありそうなので、あと一個!

 

④世界観のふんわりメルヘン♪な感じと、ストーリー展開の生々しさのギャップが超激しい

 

読んでくださっている乙女ゲーマーさんは何の作品を思い浮かべてらっしゃいますでしょうか?

 

正解は……

 

 

 

 

 

 

答えは『大正×対称アリス』という作品です!

 

▼『大正×対称アリス』という作品

これはわたしが抱いていた偏見やニガテ意識を粉々に吹き飛ばしてくれた作品です。

その①

イケメンにやたら甘い言葉を囁かれ続けるだけイメージ (正直退屈そう……)

 

→むしろ逆だった!笑

 

ときに罵倒され、嫌味を言われ、言い寄っては避けられ……と数々の困難を乗り越え、

一人の人間との信頼関係を築いていく過程が超丁寧で、もはや人間関係の勉強になってしまいました笑

 

 

その②

ってかそもそもゲームの恋愛ってなぁに?(現実で普通に恋愛するほうがいい……)

 

→現実の恋愛では体験できない!ゲームならではの恋愛

 そもそも比べるものでもなかった笑

(わたし個人の感想ですが)あくまでゲームの恋愛はゲームであって、“ゲームとして楽しむ恋愛”の面白さは新感覚で、まるで別ベクトルの面白さでした。

 

その③

ほぼノベルゲームの割にゲームの値段が高いドラクエやFEと同じ価格帯なんて損する気分)

→んーまぁそれはそうかも!?笑

 わたしの場合、漫画でもグッズでも、すでにハマった後って、むしろ生きている間にこんな感動をくれてありがとうございます、払わせてくださいって思えるのですが、

 好きになるかもわからないゲームにパッと6000円〜7,000円ってすごく高いなぁと思います。それなら、同価格帯で、ある程度面白さが保証されたメジャーなドラクエとか買う方がいいっ!って思う気持ちもすごーく分かります。

 

実際、例えばドラクエ11SやFE風花雪月花のようなメジャーゲームと比較したら、

 ゲーム性は薄い(そもそも基本乙女ゲーって読む→選択肢→読むの繰り返し)です!

 

実際製作にかかる予算は全然違うはず。

けれど、それゆえ生まれる良いところを挙げるなら。

①ゲーム性が薄く自由度が少ない分、シナリオ面が緻密で分厚い

→そう、乙女ゲームの主役ってシナリオなんですよね。わたし『大正×対称アリス』に出会うまで知らなかったです。いや、声優さんやイラストレーターさん重視の方ももちろんいると思いますし、もちろんそこも大事な要素なのですが、肝心のお話が面白いと、声優さんの演技も、美しいイラストも、何倍にも楽しめますよね♪

②冒険も戦争もせず恋愛するので、攻略キャラクターとの関係性の変化に重点が置かれている

→これが衝撃を受けたポイントでもあります。

わたし、シナリオが重厚な冒険ファンタジーゲームが大好きで、ファイアーエンブレム風花雪月』は何周もプレイするくらい殿堂入りの一作です。

ただ、この作品で唯一物足りないなぁと感じた要素が、

 

 そう、恋愛過程のストーリー!

もちろん、こちらは学園生活や戦争が主軸のゲームなので恋愛要素はサブ要素なので仕方ありません。

だからこそ、主人公の冒険のド真ん中の部分に恋愛が入ってきている乙女ゲームって、他のジャンルのゲームでは味わえない充足感が味わえるんですよね。

そして、この作品……

【以下若干のネタバレありなのでバレたくない方引き返してください】

 

▼『大正×対称アリス』における恋愛

まず、このゲームの攻略対称の男の子たちって、それぞれ心に問題を抱えており、選ぶ相手によって主人公のヒロインちゃんが向き合う課題が違うんですよね。ここがすごく好きで、なぜかというと、

『大切な人が心に抱える傷やトラウマに対し、どう寄り添い、ともに乗り越えていくか』

 一貫してこのようなテーマが作品の根本に流れているのですが、このNHK大河ドラマのように重厚なテーマを、映画やドラマ以上に、自分ごととして体験できるってすごくないですか?

 

自分の視点で自分で選択肢を選んで、自分で道を切り開く体験

 

……なんか、人生そのものじゃないですか?!

 

そうなんですよね!

乙女ゲームって、別の世界の別の人間に転生した気分で、

別の人生を追体験できちゃうんですよ?それを教えてくれたのがこのゲームです!

 

そして、

『もう一つの人生で運命の人に出会って“愛”を知る体験』

これなんですよね。この体験をお金で交換できると思うとそれは幸せなことだなとヲタクになった今は思っています。

 『大正×対称アリス』の攻略対称は7人いますが、7通りの全く別の人生が体験できます。現実のわたし達の人生は一つ分しかないし、今、舞台は“2022年の地球”で固定されちゃってるじゃないですか!

 現代はいい時代だし、地球は好きだけど、たまに旅行気分で、全く違う世界の全く違う人生を体験してみたい♪ そんなテンションで、今のわたしは新しい乙女ゲームを探す日々です。

 

ちなみに、話を『大正×対称アリス』に戻しますが、

▼初めての乙女ゲームとして『大正×対称アリス』はおすすめしません笑

理由としては、

 

①攻略対称の男の子たちのクセが強すぎて、ビビる笑

→めちゃくちゃ癖強いです。一癖も二癖もあって、

 スタート時の印象と、クリア後の印象は皆んな全然違ってます。

②展開が秀逸すぎて、どんでん返し的仕掛けが何度もあり、かなり置いてきぼりになる笑

③メルヘンな世界観や軽快な会話に反し、テーマは激重!

 

 以上の理由で、唯一無二の作品ではあるのですが、初めての乙女ゲームだとおすすめできません笑

 

次回『“初めての乙女ゲーム”としておすすめな作品』を書かせて頂こうと思います。

 

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました♪